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【読書】ミステリ小説おすすめ作品5選!映像化不可能な作品も?!

数ある小説ジャンルの中でもミステリ小説を好む方は多いです。また、ミステリと一言で言っても、謎解きやトリックを主人公が解いていく本格ミステリ、警察や法廷が舞台のミステリ、犯人が始めから明かされる倒叙ミステリなど、そのカテゴリはさまざまです。既に多くの方に読まれている作品もありますが、ここでミステリ好きにおすすめしたい小説を紹介します。

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【1】絶対に映像化不可能!!誰もが騙された極上ミステリ!

多くのミステリ好きに読まれている歌野晶午の最高傑作。最後の数十ページに差し掛かり真相が明らかになると、その驚愕の事実に「え?どういうこと?!」と驚き、事の始まりを再確認すべく、前半ページを読み返したという読者が多くいました。そしてこの作品は、すべての設定が読むためにできた舞台なので絶対に映像化不可能です。ミステリ好きだけでなく、読書好きに読んでもらいたい最高な作品です。

 

【2】リアルな描写に我慢できず本に向かって叫びたくなる 

死亡推定時刻 (光文社文庫)

死亡推定時刻 (光文社文庫)

 

冤罪を軸にさまざまな人間の感情が描かれている傑作です。ドラマ化もされています。現役の法律家が書いた作品なので、その描写はリアルそのもの。冤罪事件に巻き込まれる本人や家族の叫びはまるで届かず、警察や司法の在り方に辛い気持ちになり、本に向かって「だからこの人は犯人じゃないのに!」と何度も憤慨します。覚悟を持って読む事をおすすめします。

 

【3】すべての話にどんでん返しあり!最後の文章にゾクリ! 

私たちが星座を盗んだ理由 (講談社文庫)
 

 短編5編からなる本作品は、タイトルや表紙イラストからは想像できないような、人間の残酷さが描かれています。どの短編にも最後の1行にゾクッとくる怖さが用意されていて、特に「恋煩い」は最後のたった2文字で読み手にガツンと衝撃を与えます。また「妖精の学校」「嘘つき紳士」「終の童話」、本タイトルの「私たちが星座を盗んだ理由」と、まるでファンタジーの世界を想像するタイトルが続きますが、その結末に鳥肌が立ちます。見事に反転していく様を是非、体感してください。

 

【4】コミカルなミステリ?オカルト?愛されキャラ登場! 

アー・ユー・テディ? (PHP文芸文庫)

アー・ユー・テディ? (PHP文芸文庫)

 

シリアスなミステリやグロテスクな描写が苦手な人におすすめ!事件を追うのは、ほっこりに憧れる女の子と殉職してしまった中年刑事の魂が宿ったぬいぐるみもとい、あみぐるみというコンビ。その他の登場人物も曲者ぞろいです。テンポよく話が進み、面白くて思わず吹いてしまうシーンもあります。これから読書を趣味にしたいという方にもおすすめです。続編もありますので合わせて読んでみてください。

 

【5】心臓に悪いミステリ?!ホラーではない恐怖

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)

 

 5つの短編からなる作品。ミステリ小説に読み慣れてる人でも「群を抜いて素晴らしかった」と言わせるほどの秀作。人間の身勝手さや傲慢さが、これでもかというほど描かれています。大正・昭和初期を思わせる時代設定で語り口も古風で、それが今の時代だからこそ読んで面白い要素のひとつとなっています。この作品にある「玉野五十鈴の誉れ」のラスト1行に震え上がります。生身の人間が引き起こす行動だからこそ感じる恐怖がこの小説にあります。

 

まとめ

ミステリ小説は登場人物も多く、物事も複雑に絡み合っていくので敬遠する人もいますが、ここで紹介した作品は読み手の想像力を最大限に広げてくれる秀作傑作ぞろいです。再読される事も多い作品でもあります。 是非、読んでみてください。