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【仕事】電話応対が苦手でも大丈夫!電話応対なしの事務職を探そう!

コールセンターや営業職はもちろんですが、事務職においても「電話応対」は避けて通れない業務のひとつです。書類チェックやデータ入力などの業務をこなしつつ、電話の対応もします。書類に不明点があれば、自分から電話をかける事もあります。

 しかしながらメールやLINEが主流になった今、「電話で話す」という習慣が少なくなりました。固定電話を解約する世帯や、そもそも使用した事のない若者も。それらの理由で「電話で話す」ということに抵抗があったり、ある出来事がきっかけでトラウマになり電話に出れなくなった人も多くいます。

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 「DVD再生しても見れねーぞ!新しいの持って事務所に来い!」

レンタルビデオ屋で働き始めたJ子さん。

前職でも長いあいだ接客業に就いていた経験があり、接客や電話での問い合わせも何の抵抗なく、こなせてたと言います。しかし、このレンタルビデオ店で働くようになるとそれが一変しました。

 

「レンタルなので、同じ商品を何度も多数のお客様にお貸しします。ビデオテープだと少しずつテープが劣化し再生できなくなったり、CDやDVDも少しでも傷ができると飛んでしまったり。お客様がお持ちのハードとの相性もあります」

 「返却の際に、『最後まで見れなかった』『途中再生が飛んだ』など、お客様から指摘された場合、商品は売り場には戻しません。また返却された商品は、傷や汚れがないかチェックしてから売り場に戻します。ただ再生してちゃんと見れるかというチェックはしないので…」

 見れなかった・聴けなかった場合には、同じタイトル商品と交換や無料券をお渡しするなどして対応してきたといいます。大抵の場合はそれで解決できたそうです。しかし、J子さんの働いていたレンタルビデオ店はそれだけではなかったのです。それはお店があった場所に理由がありました。

 

「私が働いていたお店は、いわゆるそっち系の怖い人たちの事務所がある地域にあったんです(笑)治安が悪いのはある程度分かっていて働き始めたんですが想像をはるかに超えてました」

  店にかかってきた電話を取り「お電話ありがとうございま…」と言い始めたと同時に「おい!お前んとこで借りたDVD見れねーぞ!どうなってんだ!新しいの持って事務所に来い!」と怒鳴られたそう。

 「通常、電話でのクレームもお詫びした後に『次回お越し頂いた際に…』と伝え、交換したり無料券をお渡しする事にしてます。店の人間がお客様の自宅まで届けるという対応はしていません」

 

  いきなり電話で怒鳴られたが冷静に「申し訳ございません。ただ今、店長に代わります。お待ち頂けますか?」と言っても「お前と話してんだ!」と返され、取り次ぎができなかったそう。怒鳴られ続けること約10分。バックヤードにいた店長が様子に気付きやっと電話を代わってもらえたそうです。どうやら出向くことにはならず安心したそう。

 このような事は1回や2回ではなかったようです。電話応対では「お電話ありがとうございます。○○○△△店の××です」と名字も名乗る事になっていたので、自分の名前を覚えたお客様がいつ来店してくるかという不安もあったそうです。

 J子さんは接客と電話に恐怖を感じるようになり、電話応対をしなくてよい事務職に転職しました。

 

本当の電話嫌いは取り次ぎもしたくない

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派遣求人サイトの募集内容をチェックすると「電話応対ほとんどなし!」「電話取り次ぎ程度」と書かれている事がよくあります。しかし、本当に電話応対が嫌いな人からすると「電話応対ほとんどなし」も「電話取り次ぎ程度」も、電話を取る場面があると判断するのでそれだけで応募を躊躇します。

 「電話応対なし」と書いてあったのに実際に働き始めると「電話取って!」と指示される事もあり、それが苦痛になり退職するケースも。

 

社内外問わず電話に出なくてよい、

自席に電話が置かれてない環境こそが「電話応対なし」の判断になる訳です。

 

また新人が最初に覚える仕事は「電話応対」とよく言われますがどうでしょうか。まずは電話以外の業務の流れを覚え、上司や先輩の名前と顔を覚え、取引先の担当者を覚え、職場の雰囲気に慣れてから、電話応対を任せるようにしたほうがスムーズです。 

「自分が勤めている会社名」と「配属された部署名」しか分からない新人に勤務初日から電話を取らせるのはかなり酷です。

 

 電話応対がない事務職は存在する

電話は取りたくないけど事務職に就きたい!と思う人は多くいます。

事務職でも募集内容通り、「電話応対一切なし」の求人はあります。データ入力や経理など数字を扱う部署のように、電話に出る事によって処理効率が下がる・ミスに繋がりやすい業務では、電話にでなくてよい環境にしてくれる事が多いです。またCADオペレーターやレセプト作成などの専門分野でも電話応対なしの求人があります。 

さらに、まだまだ少ないですが企業単位でも処理効率を考え電話業務を廃止し、メールやチャットを利用して業務を進行させる取り組みを行っているケースもあります。

 

電話応対がないデメリット

もちろん緊急を要する場合は、電話で話した方が迅速に対処できる場合があります。

メールだと相手がいつ読んでくれるか、勤務時間内に返答があるかなど分かりません。

「電話応対なし」の募集は派遣でも人気なのですぐに決まってしまいます。

また正社員で「電話応対なしの事務職」を探すのは、かなり難しいです。

 

無理しなくていい

 「電話が苦手でも場数を踏めば慣れる!」「こうすれば克服できる!」と書かれた記事をよく見かけます。確かに電話応対が出来るようになれば、コミュニケーション能力も上がり、丁寧な言葉遣いも身に付きます。

 

しかし前述の通り、電話応対のない事務職は増えています。

求人サイトでも検索条件に「電話応対なし」のチェックボックスがあったり、フリーワードで「電話なし」「電話対応なし」「電話応対なし」と入力すればヒットします。

それだけ希望者が多いという事ですね。

 

電話苦手の皆さんが、希望のお仕事に就けますように。