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【仕事】人手不足の原因?教育体制が整っていない会社と新人クラッシャーの存在

どんな会社でも採用担当者からすれば、お金と時間をかけて採用した人には長く勤めてほしいもの。それは新しい職場で心機一転頑張ろうとする人も同じです。「この会社で長く続けられるよう頑張ろう」という気持ちを持って未知の世界に飛び込みます。

 

慣れない環境で緊張する毎日。それでも少しずつ仕事を覚え、一人立ちできるように経験を積んでいく。ミスをして先輩や上司に注意を受ける場面も出てくるでしょう、それをバネにして成長していくのが新人の仕事でもあります。

 

しかし世の中には、そんな思いを持った人たちの労力や努力を、木っ端微塵に打ち砕く人間が存在します。いわゆる『新人クラッシャー』と呼ばれる人です。そんな新人いじめを繰り返している会社に入社してしまった体験を書いていきます。

 

 

 パート事務員が多い部署にフルタイム事務員が配属されると…

まず職場環境を説明すると、派遣会社がクライアントから業務受託(アウトソージング)を受けている部署なので、派遣社員ではなく契約社員として出向するものでした。業務指示はすべて派遣会社のSVやチームリーダーから受けます。

 

SVを除いてフルタイム事務員が3人、パート事務員が4人の計7人の部署に配属されました。後から知ったのですが、フルタイムの新人が仕事に慣れた頃を見計らって、パート事務員4人のうち、1人もしくは2人に対し次回契約更新をせず終了する運びだったそうです。

 

どういった経緯でその契約終了の話をパート事務員が知ったのかは、退職した今では知る由もありませんが、フルタイムの新人が配属されると分かるとパート事務員たちは、辞めるように仕向けていくそうです。つまり私もそのターゲットになりました。

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仕事をまともに教えない

 その部署の体制にも問題がありますが、フルタイム事務員は抱えている業務が多いので新人に仕事を教えるのは、パート事務員の仕事になっていました。しかしそれは教育係と呼べるレベルではなくお粗末なもの。スケジューリングも成り立っていなく、行き当たりばったりな指導が続きました。思えばそれも辞めさせる手段だったかもしれません。

 

前職で業務レクチャー担当を長年経験してきたので、自分で理解できている仕事でも、それを人に説明する難しさは十分知っています。だから一生懸命教えてくれる人なら、こちらも頑張って覚えようと思うのですが、明らかに『辞めさせたいから適当に』な説明だったので唖然としてしまいました。

 

 パート事務員Aに「とりあえず軽く説明しながら私がやるから見てて。メモはとらなくていいよ」と言われたので、パート事務員Aの後ろに立ってPC入力する作業を見ていました。工程にはマニュアルに記載されていない事もありましたが、細かい部分は実際に自分が作業する時に詳しく説明してもらえ、メモする時間もあるだろうと思っていました。しかし一通りの説明が終わった後に言われた一言に驚きを隠せませんでした。

 

いじめ1「何か質問ある?じゃあこの案件やって」

 思わず「え?…」と声に出てしまいました。いくら事務経験がある私でも、会社のイントラ画面から作業に必要な入力画面を探し出し、簡略化された説明だけでいきなり1人で入力作業なんて出来るはずありません。しかもその言葉の後に、パート事務員Aは別の仕事に取りかかり始めました。

 

とりあえず丸投げされた案件の入力をマニュアルを見ながら始めてみました。しかしやはり途中で分からない部分が出てきたので自分から質問したんです。ところが返ってきた答えは「え〜さっき説明したよね〜?あーじゃあもう1回説明するからちゃんとメモ取って」でした。

 

こんな意地悪な事をする人が実際にいたことに驚きました。しかも入社して2日目の人間にですよ。このとき「理由は分からないが自分は歓迎されていない」と感じました。理不尽に思いながらも「すみません、さすがに1回の説明では頭に入りません。もう一度お願いします」と言いました。でも意地悪はそこで終わりませんでした。

 

いじめ2「その作業一旦やめて。こっちの仕事教えるから」

明らかに面倒臭そうな態度で私の入力作業を見ていたパート事務員A。私も頑張って入力作業をしていたら、今度はパート事務員Bが「ごめんあのさ、新しい業務教えたいからその作業一回ストップして」と言ってきました。 

 

またもや「え?…」と声に出てしまいました。今、新しい業務を1回の説明でやらされている途中で、メモも取れずまとめる時間もないのに?さすがに戸惑い、返事が出来ずにいるとパート事務員Aが「じゃあもうこの案件は私がやるから!」と私が入力途中の書類を取り上げてしまいました。

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そして同じようにパート事務員Bにもお粗末な業務説明をされ、「じゃあこれやってみて」と丸投げされてしまいました。 職場では泣かないようにしていた私でも、さすがにこの理不尽ないじめには耐えられずその場で涙が止まりませんでした。するとわざとらしく「(笑いながら)泣かなくても大丈夫だよ〜」と言われました。

 

フルタイム事務員とパート事務員の溝

その様子に絶対に気付いているだろうフルタイム事務員。しかし誰もフォローしてくれませんでした。 どうやらお互いに関わりたくないというスタンスらしく、すべてSV任せ。フルタイムの1人がチームリーダーなのですが、パート事務員から相当嫌われているらしく、もし私がチームリーダーに相談していたら、もっと陰湿ないじめに遭ったかもしれません。

 

何故、チームリーダーが嫌われていると分かったのか?実はこの日のお昼休みにパート事務員たちに「一緒に食べよう」と誘われました。正直、私はもう給料いらないからこのまま帰りたいと思うまで嫌になってました。しかしながら断ることもできず一緒にランチに行きました。そしてその席でチームリーダーの陰口大会が始まりました。

 

まだ働きだして2日目の私の前で繰り広げられる陰口の嵐。しかも私にも振ってくるので、どう反応して良いか分からず苦笑いするしかない。 そして次に私に関しての質問攻め。「今までどんな仕事してたの?」「どこに住んでいるの?」などから始まり、持っている資格の話まですることになりました。

 

そこで、その日の午後に起こるいじめ3を予測できてればよかったのですが、頭が働かず思わずWordとExcelMOS試験を受けて合格したことを話してしまいました。

 

いじめ3「パソコン得意なんだよね?じゃあこれお願い」

心の中で帰りたいと思いつつも自席に戻りました。パート事務員Bに振られた仕事をなんとかクリアしたものの、まったく頭に入っていない。次はどんな仕事をやらされるんだろうとビクビクしてました。そして再びパート事務員Aが私のところにきました。

 

Excelを使用して必要な情報を入力する業務。でも入力ルールが細かくある感じでした。説明してくれるのかと思いきや書類を机に置いて「パソコン得意なんだよね?じゃあこれお願いね」と言い残し自席に戻ってしまいました。

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もう頭の中が真っ白でした。何故こんな仕打ちを受けないといけないんだろう。この時に「もうこの人たちとは一緒に仕事できない早々と辞めよう」と決意しました。さすがに説明を受けていない業務を勝手に自己判断で進める訳にはいきません。

 

私が自席で呆然としていると、やっとチームリーダーがフォローに入ってくれ何とか業務を終わらせました。パート事務員は私よりも早く退社します。AもBも帰った後は一気に気が抜けて、それはもう大粒の涙がこぼれて大変でした。私も定時で逃げるように帰宅しました。

 

翌日出勤してすぐにSVを呼び出し別室へ。退職の意向を伝える

ここまで読んでくれた方の中には「え?翌日出勤したの?よく行けたね?」って思われる方もいらっしゃると思います。ええ行きましたよ。理由は二つ。きちんとSVに現状を知ってもらうこと。もうひとつは自分の私物をきちんと回収しようと思ったからです。

お気に入りの文房具もあって「取られてたまるか!」って。

 

SVはひたすら謝ってくれました。そこで初めて、問題があるパート事務員さんの契約終了を考えていた話をされました。新人が入る前にパート事務員を契約終了させてしまうと業務が回らなくなる現実もある。自分の監督不届きもあるので申し訳ないと。別の部署に異動する案も提示してくれましたがお断りしました。

 

マニュアルに頼りすぎず身体で覚えていくのが大事だとは思いますが、その身体で覚えていける領域までの業務説明がなく単に丸投げ。SVには教育体制の問題と私が受けた、いじめの内容とパブリックスペースでの陰口のことを話しました。

 

「今のままでは新人が入社してきても、長く続かないのではないでしょうか。面接に来た時は勤続年数が皆長いという話しだったので環境良い職場だと思ったが違いますよね。単に自分たちのために新人を辞めさせ続けたから後が続かないんですよね」と。

 

そもそもクライアントから業務をもらって働いている外部の人間なのに、その人間がクライアント先で職場環境悪化させるなんて、大人がすることじゃないし信用問題にも関わってきます。SVも「もうほんと実はこちらも参っているんです。今までも注意はしたことあるのですが、改めて個人に厳重注意します」と言われましたが今更遅いと思いますがね。

 

そんな事もあり相手の思うつぼですが、すぐにリタイアすることになりました。長く勤めるつもりだったので定期券も購入していたのに。でも関わらなくてよいと思ったら気持ちがスッキリしました。 

 

まとめ

昨年に引き続き仕事運に恵まれない状態が続いています。今回のようなケースに遭遇するのが珍しいかもしれませんが、組織に身を置いて働く事の難しさや疑問が、日に日に大きくなっています。これを気に本業の時間を削り、自分のやりたい副業に力を入れようと前向きに考えています。最後まで読んでいただきありがとうございました。